2005-11-08 「約束をしない少女」 「約束……?」 私の差し出した手をそっと押し戻して彼女は言った。 「約束は出来ない」 どうして、表情で尋ねると彼女はとても悲しそうに、 しかし少しのぶれもなくこう言った。 「約束は、守られないとき、呪いになるから」