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入院まで
・階段上るのに息切れを感じてはいたんだ。
でもそんなん素直に年のせいだとか思ってたわけですよ。
生まれつき喘息はあるし。肺活量常人の1/3とか言われてるし。


・この時点で内科に相談、まあ「漠然とした不調感」だけで
受診したので仕方ないのかも知れないが
診察が宇宙適当だった。意訳すると「キニシナイ」
レントゲンで肺に影が映ってたけど
それは僕にとっては毎度のことなんだよな。


・そういわれた事もあり
慢性で漠然とした不調感はあったが、
そんなん全部「体調の波」とか「気分」「プチ鬱病
みたいなもんだろう、仕方ないなあはっはっはー。
と思ってた。生まれつき喘息だしー。


・そもそも気分が凹んでると、
体調良いのか悪いのか判らなくなり、
悪化しても気合が足りないせいだとか
思うことになるもので。


・で、連休明けから妙な咳が続いて三ヶ月目だった。
ここでも、なんか変な咳だけどこんなものかなー。
とも思ってた。
熱もありやんの。この辺で普段とは違うと思い始めた。


・面倒だがもう一度病院へ行く
ここでも、
「まあ咳止めやるよ、お大事に」
くらいのめんどくさそうな対応を頂く
なんとなく「倒れるまで真剣に見ない」
類の医者だなーと取れた。警察みたいな。
予防の概念は?


でも、どうでもいい健康相談の調子で
医者にかかる老人も多い以上は
この対応に怒っても仕方ないと思い、あきらめた。
しかも総合病院の内科だから
きっと健康相談にうんざりしてるんだろうなーと、
えーと、呼吸器専門の先生何曜日にいるのかなあ。


・咳止めがパーフェクトに効いてないので怪しみ再度通院
呼吸器の先生いるはずの木曜日に行ったんだけど、出張してやんの。
仕事休んだ以上はそのまま帰るのもアホの子なので
別の先生に見てもらうことにする、呼吸器科じゃないけど
ここでも肺にちょっと影があるけどまあいいか。な所見。
火曜日なら呼吸器の先生がいる、
月曜は休んで自宅で転がって火曜日で勝負かー。
金曜日、唇の色が無かったらしく「お前もう帰れ」とゆわれた。
普段は電光石火で帰りたいけれど、こういう時は意地を張りたくなるもので
「僕はまだ戦えます!だから発進許可を!」みたいな事をいう。
しかし現実なんか無理っぽかったのでやはり早退。
ごめんね僕のガンダム


・日曜日、本格的に咳がヤバいので休日診療所にゆく
「喘息……?いや違うにゃー」というので別の総合病院へ送られる。
酸素マスク付けられて病人度が上がった。
救急車で送られた、ますます病人!


・盛り上がっていたら別の総合病院で「重めの肺炎」とゆわれる。
……えー。問答無用で即効入院決定。
きっと暇になるからDS取りに帰りたいとか言い出せる訳もなく
親に携帯ゲーム機の形状説明してもわかる筈もなく。


入院1日目
・尿検査
熱があるのでその冷却に体内水分が回ってる所為か尿が出ない。
看護士に『導尿』という案を頂いた。が。
正直ちんちんに管を挿すなんて鳥肌モノなので、
がんばって尿を出したい所
『……頑張って出さなきゃ、導尿怖い導尿怖い』
なかなか出ない、看護婦がキレ始める。
押さえつけにかかられそうになるが、怖いものは怖い。
睨み合っててもしかたないので看護婦の提案した
「十分頑張って無理なら導尿」という約束を飲む
飲まなきゃいますぐやられそうだった。
半泣き。


時間は刻々と経過して、つまり無理でした。


女性看護士がいっぱい見守る中
『……せめて散ってよ』と願いつつちんちんに管が這入る。
いたいいたいいたい、痛み止めきいてるんだけどいたい。
いっぱい出された。


1時間後
そうび
かぶと   E酸素マスク 
うで    E両手点滴
からだ   E心電図
アクセサリ E謎の計器
なんか宇宙飛行士のような壮絶な姿になった私がいた。
どうなる私。


ぼんやり思ったこと
「……今頃普通なら、
らきすた見終り、そろそろ寝るか。なんだよなー。」
意外と呑気な思考。
看護婦詰め所の真横にベッドが置かれる。
えーと……
終始観察が必要な程、重体なの?!どきどき。
おかげで明るく、寝ていられない。
脳は動いてる。おかげで暇。


入院2日目
マスク撤去、呼吸補助器を付けられる
少し吸うと勝手に空気を送り込んでくるわけだが、
これが吐くのを微妙に妨害、どえらく苦しい。
向かい風を受けながら呼吸する感じになる。
一応こちらがリズム正しい呼吸をすれば
感知してそれにあわせてくれるものの、
咳は出るのでどうしても瞬間的に息は荒れる、
するとその荒れた息にあわせて激しく空気が送られる
「……ちょっとは感度鈍めてー」
補助してもらってる気がしない。


で、この器械、肌との接点がゴムパッキン
(パッキンって言うほどきつくはないかな)
なので、汗で滑り、ずれてくる。
それを直そうと腕をあげる為には
心電図のコードと二本の点滴の上下関係を崩さず
それぞれをひっぱり過ぎないように、
そーっとそーっと動かして、
位置直して一息つくと咳が襲ってきて
咳するとまた呼吸器がずれて、汗で滑って
もー、きー!
で、いらつくことに、ベストのコード位置を編み出したが
それを看護婦が、何かいじるごとに位置を崩して去ってゆく。
うがー。


・三日目
部屋が移動
詰め所の横、ではなくなり、普通の部屋に。
呼吸器と心電図が取れ、ちょっと楽に。
そろそろ本気で一日が長くなる。
身体の配管位置の調整に四苦八苦、少しでも快適にしたいじゃん。
まあどうやっても邪魔なんだけど。
暇度が着々と上昇する中、スキル「血痰を吐く」を身につけた!
(かっこいい!沖田!)
明日点滴が一個減ると聞き喜ぶ
採血下手だなー、この病院


・四日目
そろそろ暑く、くさい
看護士さんに洗髪してもらう、
自分でするつもりだったが、洗われてしまた。てれてれ。。
ひげをそる
点滴減ったので片手がフリーになる
体重が復元していた
テレビが見れた
鼻血


・五日目
PC使える位には回復したことにする。
まだ根詰める作業は無理っぽい。
貯めてあるネットラジオや動画で過ごす。
また部屋移動、こんどは隅の部屋
外界が見えるのは大変具合がよろしい。
親が職場に入院先を隠していた……そりゃまずいだろ。


・六日目
10日から2週間くらい入院なんだって、
+自宅療養期間付きなのは至福かも。
職場に連絡を取る、まあ頑張って治せとさ


・七日目
相変わらず鼻血、鼻から酸素を吸っているんだが、この乾きぷりが原因か
咳はなくなった、まだ痰が沸くけど。
低血圧低体温、例示するなら血圧98-70 体温35.1
ネットないのが暇だが、ほぼ通常状態
あと携帯ゲーム機があればいいんだが
親に言ってもよくわからないだろうなー。
そんなものプレイしだすときっと治癒が遅れるので我慢しつつ


保存動画を見る
スパイラルは、やっぱり対理緒戦がピークだなー
そのピークにしても作画が酷いわけだが。


以前落としてきて投げ出してあった「自給自足」をのんびりとプレイしたり


よく担当してくれる看護士さんが細身の眼鏡美人で幸せ
この人いつ帰ってるんだろう。と思うくらいにいつもいる人だ。
手際も愛想も良好、下手が多いこの病院での採血上手は有難い。
ナースが忙しいのは承知してるからナースコールなんか押さないのだ。
時たまパソコン何してるんですか、て聞かれるのが邪魔臭い
説明しても多分伝わらないだろーなー。
覗き込まれないので適当に流すことにする。


時に、このノートPCにはエロス分が足りないことに気づく
ちくしょうめ、あえて繰り返すがちくしょうめ


隣のじいさんの寝言が耳に付く、
余計なことに神経が回り始めたのは回復の証か
昼間はまだ静かなんだけど、夜喧しい。
言っても仕方ないだろうなー。


落ち着いてきてあとは特記なし
暑い。


状態異常「血痰」も消え、たらたらと12日経過。
隣のじいさんの寝言が常にうるさい。
普段の喋りも甲高い上、耳が遠くなったせいかやたらデカイ声。
坊主憎けりゃなんとやら。罪も人も袈裟も憎い。
かと言え、
病気で咳き込むのは責められんし、寝言責めても仕方ない。
でもせめて、朝の五時六時から電気カミソリの音響かせるのだけは、
本人の意思の元の行為なんだから、
どうにかしようと思えば出来るはずなんだが
そもそもこの年齢になって現状こうなら、
もうそれが本人には自然になってるんだろうなー、と憂鬱になる。
相当抗議しないと理解してもらえないだろうけど
こういう説得は患者間でやってしまうと関係性上妙な気がするし
逆恨みされるとこっちの行動に注視され、
薮蛇で妙な足かせが増えることになりかねん。
最近妙なことで逆切れする人多いしね。
というのは深読みすぎとしても、
こちらの自由度が奪われる可能性のある選択肢は極力避けたい。
看護士やらが叱ってくれる方が楽でいいんだけどなあ。
と思い本人には聞こえないよう看護士・医師に筆談で抗議を繰り返す。
半分愚痴。
看護士も優しいし忙しいからノータッチでいたいのだろう、
気持ちはわかる。
年寄りに常識を再認識させる作業は面倒なので、
とりあえず耳栓で守備力を上げてみた。


点滴の腕を庇ったりしてたから片一方の肩が異様にこりだした。
たまんねえよ馬鹿野郎。
そしてそれを押さえるためにもう片一方の肩を酷使、
左右の力加減のバランスが崩れたせいか、
連日どちらかの肩か上腕が痛むという永久ループの悪循環に悩まされる。


大好き眼鏡っ娘看護士にお願いして湿布を貰う、自分で貼ろうと思ったら
ここで湿布を貼ってもらうイベントが発生。
おもむろに腕を突き出す、
普通に貼ればいいのに背中側に回り込んだ状態で貼るもんだから
僕の肘とおっぱいがあたるという連鎖イベントが発生、
だが看護婦がスルーしたので(思いっきり当たってたんだけど)
ポーカーフェイスを決め込む事にする。エロス。


最初の肺炎は治癒しつつあります。スパロボOGが28日発売だっけ、
それまでには帰りたいなー。
自宅療養期間とOGプレイが重なるのが理想なんだけど。
血液検査の結果的にはまだ病人だった。
気分的には完治なので暇度が全開。


回復度合いが気になり試しにレントゲンの帰りに階段を使ってみる。
一階分ならなんとか疲れないでのぼれるが、二階分はきっつかった。
まあこんなもんなんかな。


売店に自力で行けるようになると世界が広がる。
てかこの病院の自販機缶コーヒーがない、死ね
後日別の階に存在すると聞き喜ぶ。


鼻注酸素管が邪魔臭い、自分で自分に解除許可を出す。
しかし看護士が発見すると付けられる。そりゃそうだ。
付けられるっつーか、大概「付けてね」って注意されるだけだが
一人は本気で付けにかかってこられる。無言で管を構える美人看護士。
看護士の麗しい手指に巻き取られた管が、
僕の鼻の穴にゆっくり近づいてゆく
そして鼻の穴を美人に注視される。妙な間。
「つぷ」
なんかどきどきする。
なんだこのエロさは。
まあ僕の頭がおかしい。というあたりで結論。

二週間たってそろそろ隣の爺さんの寝言に本気でいらついてきたため
自己防御で休憩所で寝てたら看護婦が部屋に戻るよう諭しに来た。
「そのうちあの爺さんブン殴る」等、できもせんことを述べたら部屋がチェンジになった。
……で、今度の隣人は
A.起きてる間中テレビ見てる人でした。イヤホン付けてや。
B.付き添いが煩い、傍で聞いててイライラする会話を繰り広げてくれる。
機械に弱いオバちゃんらしく、テレビ冷蔵庫等の有料システムが理解できてないらしい。
C.呆けてはないようだが昼夜区別無く「おーい……おーい……」と誰かを呼び続ける老人
僕が過敏になり過ぎなのかも知れぬが、看護士が鈍感なのも気になる所だ。
そりゃあ面倒な注意はしたくくないんだろうが、書いた事くらい守らせろ、でなきゃ書くな。
注意しないんだったらこっちも対抗して、
イヤホン取っ払って部屋中にアニソン響き渡らせてやろうか。
とも思うが、何の解決にもなってないし、怪しいので止めとく


そーそー、テレビと言えば、本当に見るものないな。
朝はドコみても朝刊トレースに小学生レベルのコメント感想付ける番組だし
昼なんて何も見るものないし
夜はひな壇バラエティか芸人いじり、もしくはグルメ温泉
もういいよ。プチ。


職場のお気に入りの姉さん二人が見舞いに来る。
人選ベストチョイス、ストレス大幅減少、なんとなーく蜜月。
しかし母が来院したため蜜月のターン終了、ちっ。


最初のころと比べてだいぶ治ってきたせいか
看護士の放置度合いが上昇する。いいけど少し寂しいにゃー。


本人の許諾なしに新人講習の材料にするとか、結構あるのね。
なんかなあ。導尿の時にも看護士多かったし、もう。


看護士にまたも陳情、意外にも看護士即対応、
隣人Aにイヤホンを付けさせるよう説得してくれた。
やった、これで待ち望んだ静寂が、と思いきや
隣人Bの付き添いのオバちゃんが並音量でテレビを見始めた模様、
そりゃAも「だったら俺も」ってなるよなあ……
トイレに行って帰ってきたら
元通りイヤホン外して見てた。
待ち望んだ静寂が持ったのは30分……
うなー。


しかし、主治医の先生から、
「検査結果良ければぼちぼち退院な」との言葉を頂いたので、
"いつまで我慢するかわからない"から、
"あとちょっとの我慢"に状態が変更
そしたらあらゆる事が些細に思えてくる不思議。


となりのテレビ小僧、
きっと面倒な人種らしいと予想したけど予感的中、
ヤンキー・チンピラ・工員、そんな人種の様だった。
クルマとオンナと食い物が脳を三等分しているような
要するに馬鹿っぽいトロンとした喋りといい。
テレビを見つつ放つ、
洗脳効果受けまくりで、マスコミの狙い通りの感想を持ち、
踊らされてるだけの判りやすい怒りのコメントを付ける。
嫌いなタイプの人間だと直感する。


たぶん四六時中テレビしか見てないとこうなるんだろうなー。
こういう人間日本に結構な数いるんだろうなー。
そういう人も日本国民なんだよなー、人権あるんだよなー。
日本の将来を担う一部なんだよなー。
とか、けっこう凹み思考がスパイらる。


・一生車椅子
人工肛門
・下半身不随
・障害者
言葉だけ聴くとなんか可愛そうっぽいんだが
このパターンは総合するにクルマで事故ったって奴じゃない?
無茶な運転でもして事故って自業自得みたいな?
憶測で言うには酷い内容ではありますよ。


AM中検査かなんかで空いてたので
その子のベッド付近をちら見。
……汚いなあ。とか思ってたら
なんかそいつ付近で虫が湧いたらしく、殺虫剤撒きに来てた。
おいおい。最悪だな。
まあ一つ有難いのは早く寝てくれる、これはありがたい。
……けど
そんだけ体力も弱ってるのかねえ。ちょっと可哀想。


明日退院明日退院。
いつでもいいなら明日出る!すぐ出るすぐ帰る今にでも!
薬飲んで寝るだけなら安眠妨害や騒音に悩む虫の沸く現状より
自宅のほうがぜったい良環境!

そして一週間自宅療養が付いてくる!
OG発売前日退院ベストタイミング!神が仕掛けた!
あー、うむ
魔女もこの経験を踏まえてバッドエンドはやはり止めとこう。※1

※1バッドエンド(デッドエンド)にしたいとかゆったら
某Fの人に怒られたのだ。

退院した後、
点滴入れてた側の上腕がきしむように痛み、ピンチに陥る。
右手はなんとか使えるのですけれど、左がヤバい、曲がらない。
というのをなんとか温湿布で押さえ込んで、愉快に職場復帰。